Q.点検と見積だけでも依頼できますか?
A.工事地域内であれば、屋根の点検からお見積りまで対応いたします。
ご所有の物件の 現地調査は無料でお伺いいたします。
修理や葺替えが必要であれば、見積対応させていただきます。工事が必要なければ、おすすめすることは有りません。
お見積り後、弊社から何度も勧誘することはありませんので、お気軽にお問い合わせください。
Q.屋根の葺き替える時期・瓦の寿命は何年ぐらいですか?
A.粘土瓦の寿命は半永久のものもありますが、、多くは30年から40年で葺き替えられることが多いです
粘土瓦(和瓦・日本瓦)
和瓦(日本瓦)は従来土葺きであったため、古い瓦を使い20~30年ごとに葺き直しをすることが多かったようです。また、高度経済成長(昭和40年代)頃の陶器瓦の中には、量産の際に焼成温度が低い粗悪品が出回っていました。瓦自体が凍害等でぼろぼろになったものが多くあります。


古い瓦の中でも、高温で焼き締められた瓦は、古い瓦を再利用して葺き直す、「屋根瓦の車返し」という改修方法があります。焼成技術が今ほど進んでいなかったため、瓦個々に歪みが大きく、現在主流の瓦桟木に引っ掛けて、ステンレス釘で固定する工法は適用できず、従来通りの土葺き工法での施工になります。コスト・防災性から、現在で一般住宅では「車返し」はあまりみられません。

阪神淡路大震災以降に施工された「和瓦」の多くは、現在主流の引掛け桟瓦葺きで施工されている物件が多いです。台風地震に強い工法で、地瓦(平部の瓦)のズレなどの劣化がないケースが多いです。ただ、屋根の頂点、棟瓦部分は土葺きである場合、葺き土が雨水で流れたり、劣化している事が多くなります。そのまま放置していると、「地瓦を引っ掛ける桟木」を傷めるので、点検・メンテナンスをおすすめします。
ちなみに日本で一番古い粘土瓦は、奈良の元興寺極楽坊で約1400年前の素焼の窯変瓦の屋根を見ることが出来ます。

彩色石綿スレート板(カラーベストなど)
カラーベスト系の経済寿命としては20年~30年で改修されるケースが多いようです。
従来のカラーベスト系の塗料は、葺かれてから色により6年程度で色あせが目立つものがありました。外壁塗装の際にあわせて屋根も塗ってもらったケースが多いですが、カラーベストは水返しの構造のない、平面からなる材料なので、表面張力で塗膜が「みずみち」に集まり、雨水の排水経路を少なからず妨げます。経年ですでに「チリホコリ」も屋根材同士の重なり部分に「表面張力により蓄積」して排水性が悪くなっていると考えられます。
もし、過去にカラーベストを1回塗装され、それが色あせたから2回目を考えられるなら、塗膜を貼るのではなく、新しい屋根材を貼るカバー工法や、葺替えを検討されたほうが良いでしょう。
モニエル瓦(廃盤のコンクリート瓦)
コンクリート瓦の草分けであるモニエル瓦で、洋風デザインの住宅で多く使われてきた屋根材です。現在は製造メーカーが日本撤退しており、補修用の瓦も手に入りにくくなっています。桟木に引っ掛ける工法のため、風災に強いはずなのですが、2018年の台風でズレた現場が多く見られました。この瓦は外観からは 現行のセメント瓦とほぼ同じです。表面から見えない、瓦同士の上下の重なりに水返し(水が逆流するのを防止する堤)がモニエル瓦にはありません。強風を伴う雨に当たると、雨水が瓦の裏に回り、引っ掛け桟木を徐々に劣化させ、屋根と瓦の固定がゆるみ、強風で浮き上がったのだと思われます。
瓦の裏の桟木なので、補修するには一度瓦を外し、新しい桟木に入れ替える必要があります。
現存するモニエル瓦の屋根の多くは、塗膜が劣化し、塗装時期になります。モニエル瓦はコンクリートベースの素材なので、塗料との密着性を上げるため、コンクリートよりも目の細かいスラリー層を挟む二重構造になっています。塗装の際に高圧水で洗浄すると、劣化したスラリー層が飛ばされてベースが露出して塗装困難になることがあります。
特殊な塗料でコートして塗装することもできるようですが、その分コストがかかります。表面からは瓦の裏の桟木は確認できないので、すでに劣化していると考えると、場合によっては経済寿命です。
この材料が多く使われる、欧米の住宅は急勾配(トンガリ状の屋根)が多くあります。屋根が急なので桟木に雨水が溜まりにくいとか、防水紙を使わずに垂木に桟木を直接止めて瓦を乗せる場合もあります。この場合は非常に通気性が良く、雨水が入ってもすぐに乾燥して桟木が腐らないでしょう。モニエル瓦は、欧米の風土にあわせて設計された材料と考えます。日本の住宅構造・風土には、最適ではなかったようです。
Q.屋根を葺き替えるのに、日数はどのくらいかかりますか?
A.屋根の大きさ・かたち、葺替え前後の屋根材の種類によりますが、1週間程度の場合が多いようです
例えば、一般的な住宅で屋根面積100㎡程度の日本瓦を軽量瓦のエアルーフフレンチでやり変えた場合、1週間前後で仕上がります。工事期間中も都度、雨が降っても大丈夫なように十分養生しますので、仮住まいは必要ありません。留守される場合でも、戸締まりしていただき、作業用の電気を外部で使用できたら工事は可能です。
屋根工事前後、養生足場工事や、樋工事、あわせて塗装工事をする場合は、別に日数を要します。
Q.職人さんにお茶を出したほうがいいですか?
A.お気遣いは無用です。
工事期間、ご予定がある場合も戸締まりをして外出していただいても大丈夫です。
Q.工事中の写真は撮ってもらえますか?
A.はい、すべての屋根工事現場で写真で工事記録を残しています。
弊社施工スタッフ全員に、会社所有のの端末を使ってもらっています。完了後、工事写真をまとめてお渡しします。